「バカやろう!ケイコさんはおまえが好きなんだ――」
すぐに乗り物に酔ってしまう、さえないツアーコンダクター岡本。 彼は坂本竜馬を尊敬している。
同僚の本郷とその妻ケイコの夫婦喧嘩に首を突っ込み、
右へ左へと引っ張りまわされる岡本。
岡本の想像する坂本竜馬に助けられながら、
何とか仲を取り戻そうとするのだが、
事態は思わぬ方向へ展開して…。
作 成井豊 (演劇集団キャラメルボックス)
演出 大滝俊介
第70回公演:はくげきプロジェクト
2000年7月5日(水)16:30
埼玉大学内大学会館3階大集会室
「バカやろう!ケイコさんはおまえが好きなんだ――」
すぐに乗り物に酔ってしまう、さえないツアーコンダクター岡本。 彼は坂本竜馬を尊敬している。
同僚の本郷とその妻ケイコの夫婦喧嘩に首を突っ込み、
右へ左へと引っ張りまわされる岡本。
岡本の想像する坂本竜馬に助けられながら、
何とか仲を取り戻そうとするのだが、
事態は思わぬ方向へ展開して…。
この新人公演からはや幾年。
いまだに新人公演になる度に掘り返される伝説がある。
この台本の中で、岡本がケイコにあるプレゼントを渡す。
ボートに乗って、とってもいいシーンなのだが…。
何かおかしい。
そう、そのプレゼントするはずの物がないのである!
平然(かどうかは知らないが)と彼はそれをマイムで
やってのけ、カオリもとっても嬉しそうにしている。
ここはマイムなのか、はたまた小道具を忘れたのか…。
後に確認したところによると、どうやらそれは小道具を
忘れたようで、ちゃんと袖には用意されていたのである。
しかも、小道具さんが頑張って用意してくれたのだ。
公演は一度きり。
その小道具は日の目を見ることなくひっそりと台所に眠っている。
「トングですよ!」
そう、そこに、トングはなかったのである。