「俺は、正義の味方だ!」
「でも、大好きな人なんです。」
「いるもん、正義の味方は絶対いるもん!」
自分は正義の味方だと言い、悪と戦い、
その正義の味方に少女はひかれていき、
正義の味方は絶対いると確信する少年。
それぞれの思いを胸に。
大好きな人たちのために。
絵本の中にいるあの人のように。
作・演出 岡崎拓也
第89回公演:2人プロジェクト
2002年7月16日(火)
埼玉大学内大学会館3階大集会室
「俺は、正義の味方だ!」
「でも、大好きな人なんです。」
「いるもん、正義の味方は絶対いるもん!」
自分は正義の味方だと言い、悪と戦い、
その正義の味方に少女はひかれていき、
正義の味方は絶対いると確信する少年。
それぞれの思いを胸に。
大好きな人たちのために。
絵本の中にいるあの人のように。
なんの事件もなく、芝居は終わろうとしていた。
正義の味方をやめ、就職しようと決意した主人公、桃太郎は、
敵方のお嬢様であった鬼姫にプロポーズし、物語はめでたく終わるはず――
…だった。
が!
なんとそこで主人公桃太郎のプロポーズのセリフが
出てこない!するりと、そのせりふをすっ飛ばして
次のセリフにいってしまったのである。
これではその後のセリフとのつじつまが合わなくなってしまう。
周りにいた上級生が慌てふためいた。
もちろん舞台上なので、そんな素振りを見せるわけにはいかない。
「えっ」と周りの空気がなるも、仕方なく何事もなかったかのように、
物語を終わらせるしかなかったのでした。